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1.認知症ケアnetTV とは
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■「認知症ケアnetTV」 とは・認知症のお年寄りを介護されるご家族へ
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「たーちゃん、またその看護婦さんがお饅頭を盗んだんだよ」
「え?、そんなこないよ、おばあちゃん、誰も盗んでないよ!」
「なんでそんなことを言うんだよ、まったく…だめだよ!」
これは、今から約30年前、
私が高校生のとき初めて経験した祖母の問題行動の一幕です。
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実は、このとき、祖母が末期がんで入院して以来ずっと熱心にケアをしてくださった
看護師さんが点滴を交換してくれていたのです。
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気まずい雰囲気の中、
当然、祖母に向かって諭す私の言葉は祖母にではなく、
本当は看護師さんに向けての取り繕いの言葉であって、
心の中では「どうしよう….おばあちゃんの頭が変になっちゃった」
「困った、はずかしい、早く帰りたい、」
そんな思いで頭の中がいっぱいでした。
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そこには、祖母に対する、心配や思いやりのかけらもなく
なんで、おばあちゃんがあんなことを言い出したのか?
なにか、おばあちゃんなりの理由があるのでは?
そのようなことは一切考えもせず、
「ただ、ただ、付き添うのがやだな…」としか思っていませんでした。
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今では、認知症による問題行動の中には、
生真面目なお年寄り特有の「物取られ妄想」があり、
「いつも世話になってばかりで申し訳ない」との想いからくる心の負担に耐え切れないことから、
特に、こころを許せる人、親切にしてくれる人、世話になっている人をあえて悪者にすることで、
心の負担を軽くする自己防衛的な行為であることも分かっていますので、
本人の心の中で起きていることを周囲の人にきちんと説明すれば、
このような気まずい雰囲気になることはないでしょう。
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でも当時は、このようなケースは精神異常の扱いとされていたこともあり知識がなかったとはいえ、
認知症だった祖母に対し、私は大変ひどいことを思いながら接してしまったこと、
中でも、祖母の存在を恥ずかしいと思いながら看取ったことをとても後悔しています。
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あのとき、少しでも認知症に対する知識があれば・・・
あの時、もう少し、おばあちゃんの虚ろな心に意識が向いていれば・・・
何かがきっと変わっていたのでは・・・
今でもおばあちゃんのことを思い出す度に必ず、この想いが胸を刺します。
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でも同時に、認知症のお年よりを介護するみなさんの気持ちを
ほんの少しでも理解できるような自分になれたことも感謝しています。
そして彼女からを与えて貰った、この大切な経験を何時か必ず役立てたいと
願い続けていました。
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ですから、この「認知症ケアnetTV」を制作できたこと、心からうれしく思っています。
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みなさん、こんにちは。
「認知症ケアnetTV」は認知症のお年寄りを介護するご家族の方々への支援を目的に
作られたインターネットテレビです。
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配信する映像コンテンツの内容は
「認知症のお年寄りをよく理解する為の認知症に対する知識全般」
「認知症の進行を抑制する為のコミュニケーションと関りの在り方」
「認知症のお年寄りに対する身体介助・家事援助の在り方」
「認知症のお年寄りの尊厳を支える為の問題行動に対する対処法」
そして「介護者・家族の心や身体の健康づくり」の
5つのカテゴリーに分けられ、
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それぞれを、さらに幾つかの項目別に細分化することで、
視聴するご家族の方々にとって、分かりやすく、理解しやすいすぐに役立つ
実践的な構成となっています。
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各映像コンテンツは原理原則を踏まえた基礎的なものとなっておりますが、
認知症のお年寄りの症状や状態は、
アルツハイマー病などの脳萎縮性若しくは脳変性による認知症なのか、
それとも脳血管性認知症なのか、
また、その病期や重症度、
さらに、身体要因、心理要因、環境要因、廃用性要因などの影響によって
かなりの個人差が見られることもあり、
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実際にみなさんが介護の現場でこれらの映像情報を活用する際には
ケアする方の個別性に最も合ったものを選ぶようにして
それぞれの介護に役立てていただければと思います。
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認知症のお年寄りを初めて介護されたみなさんは何度も同じことを聞かれる、
置き忘れやしまい忘れがたびたび、
ガス栓の締め忘れ、計算間違い、怒りっぽくなった、など、
危険な目にあったり、その言動に戸惑われることが多々あったかと思います。
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さらに、認知症が進行することで起きる夜間の徘徊、被害妄想、性的異常言動などの問題行動、
家族として、どう対処してよいのか分からない、
精神的にかなり追い詰められた体験や人には話せない心の痛みも
抱えることがあったのではないかと思います。
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でも、認知症を正しく理解し、
本人の生活の在りようをよく見て、
その心の内を知りさえすれば、
ちょっとした配慮や工夫を心がけることができ、
きっと、今より楽な気持ちで介護が行えるはずです。
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そして、みなさんが少しでもゆとりを持って笑顔でケアができれば、
認知症のお年寄りも安心でき、
落ち着いた生活を取り戻すことだって可能なのです。
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このような、
認知症への理解、本人の心に対する理解、
配慮と工夫、安心させる笑顔とゆとりのケア、 落ち着いた生活づくりの実践、
このスパイラルこそが、かなりの問題行動を鎮めることに繋がり、
みなさんの精神的なストレスや肉体的な負担を軽減させることにもなるのです。
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この意味からも、
どうか「認知症ケアnetTV」を上手に活用していただき
是非とも、みなさんに、今よりも少しでも負担が少ない、
認知症介護を実現していただければと願っています。
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NPO法人 ピュアメイルスタジオ 代表 桑原 正
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