「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 
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2.認知症のお年寄りをよく理解する為の認知症に対する知識全般


■認知症を理解しなければならない理由

ブロードバンド動画 「認知症を理解しなければならない理由」 ナローバンド動画 「認知症を理解しなければならない理由」

Point:

1.言うことが不確実かも? 2.初めの対応がその後の分かれ道

■認知症とは

ブロードバンド動画 「認知症 とは」 ナローバンド動画 「認知症 とは」

Point:

1.認知できないことって? 2.認知症は不可逆性の病気

■認知症の種類

ブロードバンド動画 「認知症の種類」 ナローバンド動画 「認知症の種類」

Point:

1.脳変性と脳血管性の違い 2.原因によって対応は異なる

■認知症の症状と身体への影響

ブロードバンド動画 「認知症の症状と身体への影響」 ナローバンド動画 「認知症の症状と身体への影響」

Point:

1.中心の症状と周囲の症状 2.影響を知る事で緊急時に対応

■認知症の原因

ブロードバンド動画 「認知症の原因」 ナローバンド動画 「認知症の原因」

Point:

1.本人が慣れ親しんでいるかが大切
2.脳の変性だけではない、人間関係や環境の変化

■認知症と間違えやすいもの

ブロードバンド動画 「認知症と間違えやすいもの」 ナローバンド動画 「認知症と間違えやすいもの」

Point:

1.意識障害・健常な物忘れ 2.病気なら、適切な治療で治る


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2.認知症のお年寄りをよく理解する為の認知症に対する知識全般


認知症を理解しなければならない理由

POINT : 言うことが不確実 初めの対応が分かれ道 

認知症のお年寄りをご家族が介護する際に、
一番はじめにしなくてはならないことはなんでしょう。
答えは簡単です。
まず認知症を理解することです。

病状見る 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

なぜなら、たとえば、骨折や風邪などの病気では、
「どのくらい痛むのか?どこが痛いのか?」など
本人から詳しく症状や状態を聞くことができます。

しかし、認知症の場合、その方の重症度にもよりますが、
ほとんどの方の言葉自体に信憑性がないのです。
つまり、本人から正確な症状や体の状態を聞き出せないのです。

病状を見る 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

以前、ある訪問歯科医の先生から次のようなことを聞きました。
「私たちは認知症の方であっても、入れ歯のどこが合わないか?」
「どこが痛いのか?ちゃんと尋ねます。」
「でも、その際には必ず、そこを見るふりをしながら、それ以外の部位もチェックするんですね。」
「理由ですか?だって本人の言う通りの箇所を治療しても、治ったためしはありませんから」

歯科往診 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

そうなのです。
このような場合、ご家族と歯科医が本人に代わって口腔内の症状や入れ歯の状態を
把握するよう配慮しなければ治療にならないわけです。

もし、このような配慮に欠け、本人の申告通りにしてしまえば、
いくら治療したって入れ歯の具合は悪く、痛くてすぐに外してしまい、
当然、噛まずに食べ物を飲み込むことで、窒息など、命に関わることさえありえます。

歯科往診 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

それともうひとつ、
実は、お年寄りが認知症になり始めた際の周囲の対応の良し悪しが
その後、落ち着いた生活を送れるか、
それとも問題行動を起こし易くなるかを決めてしまう可能性がとても高い
からです。
もちろん、このことだけが原因と言う訳ではありませんが、
非常に大きな影響を与えることは確かです。

無理解から生まれる周囲の混乱、
そこから、ぶつけられる嫌悪感や叱責したり、馬鹿にするような扱いは
計り知れないほど本人の心に深く大きな傷を作ります。
特に、これが身近で最も信頼できるはずのご家族から受けたのなら、どうでしょう?
敵意だって持つかもしれません。

嫌そうな高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

そして、この時受けた嫌な感情、悲しい感情、屈辱的な感情は
いずれ、不安、不満、緊張、怒り、恐れなどを駆り立て、
精神を不安定にし、様々な問題行動の引き金となるのです。

「でも、そんないやな記憶だってすぐに忘れてしまうのでは?」
そう思われる方も多いかもしれませんが、でも違うのです。
認知症は、いつ何をしたかなどの出来事記憶は失うのですが、
その時起きた出来事によって受けた感情はしっかり残り蓄積されているのです。

怒る高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

ましてや理論、理屈、損得といった考えはなく、
感性だけの世界で生きているのですから、
健康な人以上に繊細かつ純粋な行動表現をしますし、
周囲の心理環境にも影響されやすくなるのです。

逆に言えば、認知症になり始めた時に、
周囲が理解をもって接し、馬鹿にしたり、嫌がったりせず、
本人の頭の中で起きている世界に付き合い、
ありのままを受け止め、暖かく見守れば、
楽しい、幸せな気持ちが蓄積され、問題行動は起きづらくなりますし、
落ち着いた生活が送れることになるでしょう。

くつろぐ嫁と母 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

もちろん、それが意味することは
介護者のみなさんの負担も少なくなると言うことです。
認知症の初期段階における周囲の対応が
本人とみなさんのこれからを決める分かれ道
なのです。
これらが認知症についてご家族が理解しておかなければならない最大の理由なのです。


認知症とは

POINT : 認知できないとは 現段階では治らない不可逆性の病気

それでは認知症とはどのような状態なのでしょう。
そもそも「認知」とは見たもの聞いたものを判断することで、
脳がいろいろな情報を理解して行動することを認知機能と呼びます。

ですから認知ができなくなる、認知症とは、
見たもの、聞いたものが判断できない、
脳が情報を理解できず、行動もできない状態のことを言います。

認知症高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

また病理学的には認知症とは
「一旦発達した知能が、何らかの原因により脳が破壊され、再び持続的に低下した状態」
と定義されています。

そして、「認知症」は基本的に改善したり、治癒することはありませんので、
症状がそのまま固定的か、若しくは元に戻らない不可逆性の状態なのです。

お茶 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

また、老化によって記憶の一部が欠けてしまう「物忘れ」とは異なり
認知症は記憶の大部分を失ったり、判断力に著しい障害が起こることで
一人では普通の社会生活が送れない
つまり一人暮らしができないほど深刻な状態になることを言います。

認知症の奥さんをもつ方を尋ねたときのことですが、こんなことがありました。
応接室でお茶をいただいたのですがしばらくすると、再び奥さんがやってきて
今度はお茶碗にお水を入れてきたのです。
どうしてこんなことが起きたのかと言うと、
実は奥さんははじめにお茶を出した際にキュウスを忘れていったのです。

おわんを出す認知症高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

そしてさらに台所に戻って5分ほどすると、さっきお茶をだしたことを忘れてしまい、
急いでお茶を出そうとキュウスを探したのですが、
見つからないことから自分ではどうにもならなくなってしまい
そのまま目の前にあったお茶碗にとりあえず、お水を入れてきたのです。

台所にいる認知症高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

冷蔵庫を開け、先週、自分で買った腐りかけの食材を見ながら、
「誰なの?こんな悪くなるまでほったらかして」
下駄箱にある自分の靴を見て不思議そうに
「だれかお客さん来てたかしら?」

でも、認知症のお年寄りを介護する家族の苦労を取り上げたテレビ番組を見ながら
「かわいそうな人たちね」と涙ぐむ....
これが認知症なのです。

冷蔵庫を開ける認知症高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送  


認知症の種類

POINT : 脳変性と脳血管性の違い 原因によって対応は異なる

認知症は大きく分けて
「脳萎縮性や変性による認知症」と「脳血管性の認知症」があります。

「脳萎縮性や変性による認知症」とは脳の神経細胞が変性・死滅し、
脳が萎縮する病気により生じてくる認知症のことで、
アルツハイマー病、ピック病、クロイツフェルド・ヤコブ病、レビー小体病などがあります。

中でもアルツハイマー病は認知症全体の8〜9割を占めるといわれ、
大脳皮質にベータ蛋白が溜まることで老人版と呼ばれるシミのような斑点ができ、
そのため、ニューロンの神経細胞のネットワークがこわれてしまう、
進行性の経過をたどり、知能低下や人格の崩壊へと至る病気です。

ベータ蛋白 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

ゆっくりと発症し、徐々に悪化していきますが、
初期段階では運動麻痺や感覚障害などの神経症状は見られませんし、
本人の自覚がないことも特徴です。

主な症状には「物忘れ」があり、
はじめのうち古い記憶は比較的保たれているのですが、
次第に新しい出来事が覚えられなくなります。
そして進行すると時間、場所、人物の判断がつかない見当職障害などが見られ
次第に生活に支障をきたすようになります。

物忘れ 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

尚、以前は65歳を境に初老期アルツハイマー病と
アルツハイマー型老年認知症に分けられていましたが、
現在では、発病年齢が違うだけと考えられています。

ピック病はアルツハイマー病同様、初老期に発病し進行性の経過をとります。
症状は性格や人柄の変化が目立ち、非常に奇妙な言動や軽犯罪的行動をとり
精神病と誤診されやすい病気です。

夜間の徘徊 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

クロイツフェルド・ヤコブ病は非常に稀な病気で、
原因はプリオンという異常タンパク質による感染です。
この病気は悪性で進行が早く、発病後数ヶ月から1年で死に至ることもあります。

「脳血管性の認知症」とは脳の血管が詰まったり破れたりすることで
脳の働きが悪くなる病気を原因として起きる認知症のことで、
脳卒中後認知症、多発梗塞性認知症、その他の脳血管性認知症などがあります。

「脳卒中後認知症」は脳内の動脈が詰まる脳梗塞や
動脈壁が破れ出血する脳出血を原因とした、脳卒中による後遺症の一部で、
発作後半年から1年後くらいに物忘れなどの症状が生じてくることを言います。

主な症状には「物忘れ、頭痛、めまい、耳鳴り、しびれ」があり、
脳卒中の発作が起こる度に段階的に悪化することがあります。
障害の起きた部分に限り能力が低下しても
別の能力は比較的大丈夫と言う様なまだら状となりますので
記憶障害がひどくても人格や判断力は保たれていることが多いのが特徴です。

めまいがしてる認知症高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

「多発梗塞性認知症」は、自覚症状が少ない非常に小さな脳梗塞や
脳出血の繰り返しから、脳内に小さな梗塞巣が多数生じることで、
徐々に認知症の症状が出現する
のが特徴です。

「その他の脳血管性認知症」は脳を保護する硬膜やクモ膜の中にある動脈や静脈が、
何らかの原因で出血し脳を圧迫することから起きる
クモ膜下出血や慢性硬膜下出血の後に現れる認知症のことを言います。

寝たきり 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

このように認知症と一言でいってもとても多様なのです。
また、アルツハイマー型や梗塞型認知症では性格をはじめ、
好む生活環境や人間関係のあり方などそれぞれ心理特性が違いますし、
ピック病やレビー小体病でもそれぞれの症状や感情の働き方は違いますので
ケアの方針は分けて考えなければなりません。
つまり、認知症の種類によって介護の仕方もそれぞれ違ってくると言う事なのです。


認知症の症状と身体への影響

POINT : 中心の症状と周辺の症状 影響を知ることで緊急時のヒステリックな対応を避けられる

認知症の症状は、
中心となる症状とそれに伴って引き起こされる周辺の症状に分けることができます。

中心となる症状とは認知症のお年寄りに必ず見られるもので、
新しいことが覚えにくく、同じことを何度も繰り返す「記憶障害」
日時、人、場所、季節などの状況が分からなくなる「見当識障害」
作業を計画的に実行することが困難になる「判断力の低下」などです。
例えば、「判断力の低下」では夏にセーターを着てみたり、
冬でも薄着のまま外出するなどの行動が見受けられます。

炎天下&セーター 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

周辺の症状とは人によって、どのような症状が出るかの差があるもので、
被害妄想、物取られ妄想、睡眠障害、徘徊、介護拒否、暴力行為、異食、過食、
おもらし、弄便、不潔行為、抑うつ状態、依存、不安、不穏、情緒不安定、虚言癖、
幻覚、幻聴、無為自閉、独語、性的異常言動
などの症状があります。
これらの原因には便秘などの身体の不調や
季節の変わり目などの気候変化も影響していると考えられます。

冬に薄着する認知症高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

認知症がお年寄りの身体に及ぼす影響には、「あの、あの、あの」という感動詞が入ったり、
言いたい事がなかなか思うように出てこない運動性失語
「りんご」と言おうと思ったのに「みかん」と言ってしまったりする感覚性失語

見える範囲が狭くなる視野狭窄
その他、物の形が認識できない、耳がよくきこえない、臭いがわからない、
飲み込みができない、痛みを感じない
、などがあり、
特にこの中で重大な病状を引き起こすものは痛みの麻痺と誤嚥性肺炎で、
とても注意が必要です。

よく見えない認知症高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送  

また、初めは、細かい動きが障害され、
しだいに歩行障害などの運動能力の低下も起こります。

たとえば飲み込みについてですが、認知症がある程度進行した場合、
食べ物を呑み込んだり、誤って気管に入ってしまった食べ物や痰を吐き出すといった、
いままで無意識にしていたことが上手くできなくなります。
特に、気管に食べ物や唾液が入ってしまうために起こる誤嚥性肺炎によって
死に至ることがあります。

誤嚥性肺炎 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

これらの症状や身体への影響を前もってご家族などの介護者が理解することは
突然の思わぬ行動や危険な行為に慌てることなく冷静に観察し、
落ち着いて対処することや危険を防ぐことができ、
結果、認知症を悪化させてしまう周囲のヒステリックな対応を避けることに繋がるのです。

なお、認知症の各症状については
「認知症のお年寄りの尊厳を支える為の問題行動に対する対処法」の項目で
詳しく取り上げていますので、そちらをご覧ください。


認知症の原因

POINT : 脳の病変だけではない 人間関係や環境の変化 本人が慣れ親しんでいるかが大切

認知症は大きく分けて、アルツハイマー病などの「脳萎縮性や変性による認知症」と
脳卒中後などに起きる「脳血管性の認知症」があると説明しました。
つまり、これらが認知症の原因ということになるのですが、
でも、実は認知症の原因は脳の病変だけで説明できるわけではないのです。

うつむく認知症高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

たとえば、脳が小さく萎縮したって、認知症にならない人もいます。
むしろ、介護の現場を通し、さまざまなケースを注意深く検証してみると、
死別や引越しなどの生活変化、おもらしや歩行困難などの身体障害
周囲を取り巻く対人関係、本人のもつ人生観なども
認知症を引き起こす原因ではないかと考えられています。

不条理な喪失体験や急激な環境変化、老化と機能低下や
人間関係の悪化などがきっかけとなって、
老いていく自分を認めることができずに長い間苦しみ続ける結果、
抱え込んでしまう「自分自身との関係障害」

このような心理要因も認知症の原因であると言えるのです。

うなだれる認知症高齢者 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

こんな例がありました。
物忘れがやや多くなったお母さんの面倒をみる為田舎に転勤した息子夫婦が、
一緒に暮らそうと本人を都会から呼び寄せました。
「ここは都会と比べ空気も綺麗だし、山や川など自然がいっぱい」
「いろいろと世話もできるし、お袋にとっては理想的な環境だよ」
「きっと元気になって物忘れも無くなるんじゃない」
こんな想いから、少々強引にお母さんを転居させたのです。

母と同居する家族 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

しかし、息子夫婦の願いに反し、引越しを機にお母さんの物忘れは悪化し、
とうとう医師から認知症と診断されてしまいました。
なぜでしょう?

実は、お母さんは住み慣れた都会から離れることや
ご近所の親しい人たちと離れてしまうことを、かなり嫌がっていたそうです。
誰もが、都会より田舎は良い環境で、面倒だってみることができることから、
本人にとって理想的だろうと考えがちですが、でも違うのです。
お年寄りは慣れ親しんだ昔の事柄はよく覚えていても新しいことを覚えるのは苦手
ですから、環境の変化になかなか慣れることができないのです。

医療者 なぜ? 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

ですから、このお母さんは新しい環境や新しい人間関係に馴染めずにいる
老いた自分自身との関係障害を抱えることになってしまったのです。

つまり、本人にとっては、環境の良し悪しではなく、
いかにその環境が慣れ親しんで安心できるかが大切
だったのです。
もちろん感染症を引き起こすような劣悪な環境は論外ですが・・・。
このように認知症の原因は、単純に病変だけとは限らず、複雑で深いものなのです。


認知症と間違えやすいもの

POINT : 意識障害 うつ 健常な物忘れ 病気なら治療で治る、適切な診断が大切 

認知症と間違われやすいものには、「意識障害」や「うつ状態」による仮性認知症があります。
また、健常な物忘れ、いわゆる良性の物忘れもよく間違われることがあります。

意識障害はお年寄りにしばしばみられるもので、加齢とともに発症頻度が高くなります。
原因には感染症・糖尿病・アルコール中毒・脱水・発熱・不眠・薬による副作用、
腎障害や肝障害などの内臓疾患があります。

意識障害 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

意識障害の一種に軽い意識障害に精神興奮が混在した状態の「せん妄」があります。
インフルエンザ、下痢、脱水など急性の身体疾患や慢性の身体疾患視力や
聴力の低下、栄養障害、薬の副作用などが原因で起こり、
現在の日付や時間、今いる場所がわからない見当識障害

会話内容が支離滅裂になることや行動にまとまりがない集中困難
ぼやっとした状態から、突然、興奮・攻撃・怒り・恐れなどに変化する気分や感情の不安定
常に体を動かし、落ち着きのない多動
夜間一睡もせず興奮状態で、昼間はウトウト眠ってしまう昼夜逆転
本来存在しないものが聞こえたり、見えたりする幻聴、幻視などを伴います。

情緒不安定 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

認知症との大きな違いは、
今普通に話していたと思えば数分後に意味不明なことをいうなど、
その症状の変化が大きいことです。

うつ状態による仮性認知症は脳血管性認知症と最も間違われやすい疾患で、
以前、脳卒中になっていたのかや麻痺の有無で見分けます。
また、お年寄りのうつ状態は発症様式が急速で、抑うつ気分が強く不安・焦燥が目立ち、
妄想を形成しやすくなる
のが特徴です。

うつ状態 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

健常な物忘れは体験したことや出来事の一部分を忘れるだけで、
認知症のように体験したことすべてを忘れたり、
判断力の低下や知的機能の障害によって日常生活に支障のあることはありませんが
性格・人格の変化などは見られます。

これらのようなケースはしばしば「認知症」と誤診されますが、
まずは、病気によるものなのか、そうでないものなのかを正しく診断してもらうことが大切です。
そして、意識障害やせん妄、うつ病の場合では、いずれも適切な治療により改善できるので、認知症との区別は大変重要になるのです。

せん妄 「認知症ケアnetTV(ネットテレビ)」 認知症(老人性痴呆)のお年寄りを介護する家族向け応援インターネット放送 

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